もう一人の"家族"
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「……でも」 呟いた俺に、充希の視線が向く。 「出来る事なら、足枷にはなりたくないですね。せっかく絶望の淵から、希望を見出してくれたんですから」 「……そうだな」 充希は静かに首肯して、たゆたう湯気を楽しんでから一口を飲み込んだ。 「今は彼女が望む"希望"を掴めるよう、共に祈ろうじゃないか」
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