1人が本棚に入れています
本棚に追加
「史奈〜。」
アパートに着き、階段をのぼり部屋のドアをノックしながら名前を呼ぶ。
「史奈〜?入るよー?」
しばらく返事が無かったから勝手に入ってみることにした。
あれ?何故だ。いない。今日はバイトじゃない日のはずだ。
─皿が溜まったキッチン、椅子に乱暴にかかった服、机の上に散乱している資料や本。
全ての部屋を回るが、
やっぱり、どこにもいない。
部屋を見回していると、ノートパソコンの画面がついていることに気がついた。Twitterだ。
彼女がTwitterをやっている事は以前に何度か話を聞いて知っていたが、まさか投稿していたとは。
プロフィールを見てみると、どうやら日記として使っているようだった。
数十人もフォロワーも皆、似たような投稿をしている人だ。
アイコンは私とのツーショット。顔にモザイクはかかっているが、風景を見て分かる。
最後の投稿は昨日の夜9時。外出中の投稿らしいので、アカウントはパソコンとスマホで共有しているのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!