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「あの、お支払いですが分割でもいいですか?」
竜基さんがハンドルを握るドイツ車の助手席で一体金額がどうなっているのかドギマギしながら確認すると、真っ直ぐ前を向きながら
「必要経費だから問題ない、今から服と靴、バッグを買いに行くから」
「ええええ!もう無理です」
「これは必要事項だから、もちろん全ての費用はこちらで持つから亜由美が気にすることはないよ」
「でも」
「もちろん、タダではないよ。たっぷりとその体で返してもらうから」
「え!」
これってヤバい話だった?
それ以上聞くのが怖くなって竜基さんに連れられていかれるまま店を回って帰宅するとクローゼットはいっぱいになった。
店員さんが作ってくれたコーディネートカードを参考に着替えをする。
「あの、バイトに行ってきます」
「俺も出かけるから送っていくよ」
「ありがとうございます」
今日は色々な事があって疲れているから正直に言うと送ってもらえるのはうれしい。
バイト先の居酒屋の前に到着すると色気ダダ漏れの微笑みを浮かべながら
「よく似合ってる。行っておいで、帰りもここで待っているから」
と言われて
ボンッ!
という音が聞こえそうなほど身体の底から熱が噴出した。
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