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1.☑
ツクツクボウシが『ツクツクボウーっシ、ツクツクボウーっシ』
と、けたたましく鳴く声を耳にし始めた頃……
モデル仲間の原田美佐子に、石川恭子は男女混合の飲み会に
誘われた。
彼女には狙っているターゲットがいるのだが
どうも苦戦しているらしい。
そこで相手と会う機会を作る為の人数合わせで自分は
駆り出されるということらしい。
女性軍は恭子含め3人が全員モデル。
男性のほうはモデル2人に新聞記者が1人。
ほぼほぼ気心の知れる仲間たちと一緒に飲んだり話したり
するのは、楽しかった……が、原田美佐子が狙っている
ターゲットにアプローチされてしまい、困惑気味の恭子
だった。
美佐子がいなければ付き合ってもよかったが、友達と
トラブルのは、ごめんだ。
原田美佐子と彼女のターゲットの竹田祐、そして石川恭子
の三つ巴の様子を冷ややかに見ていたのが新聞記者の垣本
宏だった。
もう一組のふたり、白鳥多恵子と森田将生は早々と意気投合し、
すでに出来上がっていたので、恭子はどうすべー、と少しばかり
困っていた。
ひとまず、自分にやや、冷ややかな目を向けてくる相手
ではあるが、ここは新聞記者の垣本と仲良くなり、竹田祐
とはムリクリ距離をとることにしないと。
美佐子と竹田が上手くいかなくなった時、6人での楽しい
語らいの時間もなくなってしまうんじゃないだろうか、という不安に
かられつつも今日も今日とて、6人で集まる機会を楽しむ
今日この頃の恭子であった。
肩と腕辺りの描き方が微妙ですが・・・。(^^ゞしーっ。
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