『♡ Kyoko Love ♡』☆『 LOVE YOU!』のスピン・オフ  -32-

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 111.   恭子編 5 5-2.☑  「あぁ、悪いっ!  俺ちょっと今日はどうしてもこれから社に戻らないと・・・」  新聞記者の垣本はこれまでの飲み会でも時々こういう ことはあった。  飲み会発足後に、仕事柄こういうことがあることは彼か ら聞いていたし、実際今までもあり、私と森田さんは社に 戻って行く彼を労いつつ見送った。  「恭子ちゃんとふたりっきりで飲むっていうの初めてじゃない? もしかして」  「うん、初めてだね」  「何か俺に言いたいことあるんじゃない? 」  「ないって言ったら嘘になるかなぁ~」  私は自分のグラスを手に取り視線はグラスに向けたまま 意味深に言ってみた。  「白鳥さんとのことは・・」  付き合ってた頃は彼女のことを多恵ちゃんと呼んでいたの に、今は他人行儀な白鳥さんと称する森田さんに、冷たいな ぁ~と心の中で突っ込みを入れた。  そしてそれが今の彼の心情の現れなのだと知る。 「彼女とのことは遊びだった? ・・ってことはないよね? 」  「それは、誓ってないっ。  結構真剣だった、って言っても今更かぁ~。   恭子ちゃん、信じないよな? 」  「どうだろ? 分かんない。  だって本気で付き合ってたのに、二股ってどういうこと なのかなぁ~とかって疑問が出て来るし」  「そっか、やっぱり俺は二股してたことになってるんだ。  やっぱり信じてはもらえないかー、参ったな」   「白鳥さんに元カノは泊まってなかった、ってちゃんと 言い訳したの? 」  「してない」
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