『♡ Kyoko Love ♡』☆『 LOVE YOU!』のスピン・オフ  -32-

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108-2 恭子編 2 2-2.☑  多恵子は森田と12月25日クリスマスにデートの約束をしていて、 待ち合わせの時間は夕方だったけれど、なんとなく早く 彼に会いたくなり、多恵子は時間を繰り上げて彼の家へ 向かったという。  彼の部屋で少しまったりと過ごしてからディナーに出か ければいいやと思ったのだと言う。  多恵子からしてみれば何気なく悪気のない予定の変更であるが  相手側の森田からすれば 突然で急な・・ 予定外でサプライズな・・ 行動(ということ)になろう。  一言の連絡も入れずに、相手の部屋に向かうなんて・・白鳥さん、 『なんと無謀な』と恭子は心の中で呟いた。             ・・・  森田の家に着き、多恵子がインターホンを鳴らすと、 インターホン越しに聞こえてきたのは女性の声だった。  『どいうこと? 』訝しみながらも 咄嗟に多恵子は 『お荷物です』と宅配の業者を装った。  そして、オートロックのエントランスを潜り抜け部屋の前に 辿り着くまでの間、考えた。  え~っと、彼にお姉さんか妹っていたっけ?  部屋の前で再度のピンポ~ン!  「はぁ~い、今開けますぅ~」ドアが開き、見知らぬ女が 出て来た。  「こちら、森田将生さんのお宅では? 」  「え~っと、荷物は私が預かっとくわ」  「森田さんいますよね? 呼んでください」  「お名前は? 」  「白鳥です」  「将生ぃ~、早く来てぇ~白鳥さんだってー」  どうも森田はトイレに入っていたようで、玄関から見える 廊下の右側のドアが開き、中からは訝しむ表情をした森田が出て来た。  
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