龍神さんに任せればいい

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龍神さんに任せればいい

梅雨も明け、毎日刺すような陽射しが、容赦なく私の頭から脚先まで襲ってくる。 その上この夏はマスクを付けなくてはならない。 吐いた息が籠り、マスクの中の湿度が高くなる。 人が居ない時にマスクをずらし、深呼吸をする。 一瞬、生き返った気分になる。 「おはよう、杏。今日も朝から暑いね〜」 「悠子おはよう。暑いしマスクがね」 「ホントよね。状況が状況だから仕方がないけど、息苦しいね」
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