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意識を手放したハルちんを抱き締める。
ぐったりとした身体を、腕の中で強く。
肌に顔を埋めて、火照った熱を手放したく無くて。
長い睫を落とし、小さな顔に頬紅を添えて
寝落ちしたハルちん。
このまま二度と、手放したく無いなぁ…
酔いが冷めたら今日の事は忘れて、
明日からまた、俺とハルちんは友達でしょ?
……
立てた左膝に小さな身体を寄せて
頬杖を付いた俺は、静かにハルちんを見下ろす。
左手の中指に嵌めた指輪を、唇に寄せて。
繋がったまま死ねたら良いのに…なんて、
幻想的な夜空のせいで、頭が沸いた事が浮かんだ。
…ハルちんのせい
ねえ、ハルヒ
もういっそさ、
「俺と、結婚しない?」
なんて、
結構マジの、冗談じゃない本気。
―――
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