温泉旅行2

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縁に設置されたソファーに腰掛け、頬杖を付く。ハルヒの鳴き声を聞きながら、明かりを灯したスマホに視線を落とす。 from.聖 向こうが落ち着いて帰ってきたんだけど、 時間空いたらどっかで会わね? …… …このタイミングで聖か。 3ヶ月前に会ったのが最後で暫く会ってなかったけど、聖は昔と何も変わってない。俺がどれだけ女を勧めても彼女は一度も作らなかったし、女関係はずっと白。 あの顔で童貞って、 女子からしたら発狂もんだけど。 …… 簡単に釣れる女が楽で、俺は欲に逃げてきた。 でも聖はそういう事を全くしてこなかった。甘い蜜を垂らされても、聖にとって味を感じるのは今もハルヒだけで。 to.聖 良いよ。 俺も聖に話したい事があるから。 from.聖 ハルの事だろ? 愁と今、一緒に居るって聞いた …そうだよ。 ハルの事を話したい。 聖の知らないハルヒの顔を、声を、表情を。声を大にして話せる程、俺は汚い人間だから。 聖やハルヒみたいに俺は綺麗じゃないから。
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