温泉旅行3

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…最後、 チェックアウトの前に部屋で話そう。 廊下で別れて、各自部屋に入る。 入って直ぐ、まだ何も言ってないのに蓮が振り返って悪戯に目を細めるから、私は怪訝に顔を歪めた。 「ハルちん何?さっきから俺の事追っ掛けて」 「…気付いてたんですか」 だったらなんで逃げるんだ。 「ハルちんがちょこちょこ付いて来るから可愛いくて、面白いから逃げまくってた」 「…逃げないで下さいよ」 「で、なに?話」 部屋の入り口入って直ぐ、扉の縁に凭れた蓮は腕を組んで私を見下げる。横向きの顔が、私の言葉を待っている。 変な緊張に包まれるけど言わなきゃと…、 意を決して息を吐き、蓮の顔を見上げた。 「昨日の事、」 「あー、うん。昨日ね」 「その…、すいませんでした。酒に酔ってたとはいえ…その、ほとんど覚えてないんですけど、多分何かしましたよね」 「うん、したねぇ色々」 …やっぱり。 「だから、その…、申し訳無かったって、」 「ほとんど覚えてないって、何なら覚えてんの?」
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