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「え?」
「ハルヒは昨日の事、何処まで覚えてんの?」
目が合った蓮に、誰…?と思う。
立ってるのは蓮なのに、声も口調も蓮なのに、雰囲気が蓮じゃない。いつもはふわふわニコニコしている表情は今は柔らかさを含んでなくて、すっとその目が私に落ちる。
落ちては瞳に潜り込んで、
蓮の目が高さを成せば、私の瞼も上がった。
「下舐めたとこ?」
…ちょ、っ‥
「ハルヒの指挿れて、俺のも挿れて。溢れたのを舐めたとこかな?あれ気持ち良かったっしょ?結構オススメなんだよね」
まっ、
「でも一番はアレか。感度麻痺して噴いちゃったとこか。怖いって言ってたけど、出ちゃえば最高に気持ち良かったでしょ?」
朧気だったピースが、蓮の言葉に誘導されて記憶の中で繋がっていく。羞恥の出来事がバラバラっと駒送りに頭の中に流れ込む。
唇を震わせた私を見て、腕を絡めたまま頭を落とした蓮は、俯き気味に顔を傾げて私を見た。
「でも今日の感じだと覚えて無いよね?俺が一番、」
「ちょっ…、待って下さい!!一旦止まっ、」
抵抗の意思で胸元に上げた手を、すっと伸びた蓮の手に掴まれる。一回り大きい手のひらが簡単に手首を覆って、茶色のブレスレットが揺れる。
「一番は、結婚しない?って言ったとこ」
……
……けっ、、こん?
けっこん‥
…結婚?
「卒業したら結婚しない?それまで俺と付き合って、婚約者兼、彼女になってよ」
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