読めない奴

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ガクガクとハルヒの膝が震える。 力が入らなくなってるのが分かって、その身体をシーツに下ろした。結局正常位の方が深く繋がれて、遠慮無くハルヒを突ける。 好きな女の全身を余す事無く拝みながら、膝を抱え、何度も、何度も、ゴムを変えてはナカを突く。 「もおっ、だめッッ_、ムリぃぃ」 「俺が無理。まだ、足んねぇ」 「ああっっ、ちふ、ゅッッ、」 「俺と繋がってるって感じろよ」 ハルヒの手を、下腹部に乗せる。薄い肌の向こうで固いそれが動く様子を感じさせ、「はっ、ァァ」と更にキツさを増したナカに俺も苦しくなる。 「俺なんだよっ、ハルヒ」 「ひっ、うぁっ、ぁッッ!!!」 「俺だけだろ?なぁ、」  果てた欲望は、ハルヒのナカに広がる事は無く、窮屈なゴムの中に閉じ込められる。 このナカに吐き出せれば、少しは状況が変わる?腹にガキが出来りゃ、お前はアイツ等を無視して、ノートや教科書も関係無く俺を見る? 俺の側に居りゃ、金も、生活も、心配いらねぇ。 不便なく養ってやるし、どんな泥仕事だって喜んでやってやる。 ……なぁ、俺を見ろよ。 「ハルヒ」 過呼吸になりそうな程、苦し気に呼吸を繰り返すハルヒの横顔が、ゆらりと動いて俺を捕らえる。 俺を見て、少しだけ表情を変えた後、 何を言うでもなく目を逸らし、その瞼をゆっくりと落とした。その目尻から涙が溢れ落ちて、満たされたと同時に、どうしようもない虚しさが押し寄せた。 ―――
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