見合い話

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「残念ね、お異母姉様。お異母姉様の方が先に奥中さんとお近づきになったと言うのに…彼は地味なお姉様よりも華やかな私を選んだようね」 「おめでとう…真澄」 「真澄に先を越されるなんて情けないわね。香澄さん」 「いえ」 「真澄、来週の日曜日はどうだ?」 「え、あ…いいわよ…お父様」 「そうか…では、先方に言って、話を進めていくぞ」 「えぇ~お願いしますね。お父様」 真澄は上機嫌にワインを飲み、牛フィレ肉を口に運んだ。
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