婚前交渉

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お姫様抱っこされ、奥の部屋へと向かった。 向かった場所は彼の寝室兼書斎。 彼は私をゆっくりとベットの上に下ろした。 「あの…私…初めてなので…」 「俺も初めてだ…俺が童貞だって忘れてないか?」 初めてのキスは鼻同士が衝突して未遂に終わったけど、二度目のキスは上手くいき、今日だけで数えきれないほどのキスを交わした。 私はキスだけ満足している。 でも、彼はキス以上の事を望んでいた。 「忘れてませんよ…」 「だから…上手くいかないかもしれないけど…許してくれ」 「・・・はい…でも、その…避妊だけはお願いします」 恥ずかしいけど、婚前前の妊娠は避けたかった。 「ん、あ…承知してる」 彼はベットサイドの棚の引き出しからそっと小箱を出した。 「十二個入ってると光が言っていた」 「!!?最初から十二回は無理ですよ…」 彼の手にした箱には避妊具が十二個入っていた。 「俺だってそう思う…」
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