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「俺だって君を妊娠させたくない…本来なら、婚前交渉もいけないと思うが…いざ結婚して…上手くいかないのはもっと困るから…今の間に練習しておこうかと思って…香澄が嫌なら…しないけど…」
「侑吾さん…私も練習しないです…」
「香澄…そっか…じゃ練習はじめるぞ」
彼は嬉しいそうに言い放った。
そして、ネクタイを振りほどき、シャツを脱ぎ始めた。
ほの暗い照明の中で見る彼の半裸姿。
女性の柔らかそうな体つきとは違い、がっちりとした肩幅、逞しく厚い胸板、程よい筋肉質な彼の体つきに目を瞠った。
今度はベットの上で私のカラダを組み敷いた。
私のカラダは彼の大きなカラダに包み込まれていた。
「怖くないか?」
「あ、はい」
彼は私を優しく熱い瞳で見つめていた。
そんな彼を怖がるキモチなどない。
―――彼にならすべてを捧げられる。
「愛してるよ…香澄」
彼の甘い囁きが鼓膜の奥を擽る。
今日が私と彼の記念日。
――――共に処女と童貞を失う。
私は彼の言葉に応えるように目を瞑った。
塞がれた唇。
濃密なキスを交わして彼が私の衣服に手をかけた。
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