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ブライダルチェックを無事に終え、妊娠には何の問題もなかった。
婚約して三ヵ月の月日を要し、ようやく私と侑吾さんは挙式披露宴を迎えた。
『ドラゴンホテル・東京ベイ』
プライズルームで身支度を整えた私の元に槇村先生と妻の響さんが来た。
私のウエディングドレス姿を見た槇村先生は思わず『綺麗だ…花京院さん』 とお褒めを言葉をくれた。
「ありがとうございます」
「侑吾が見たら…鼻血出すぞ…」
「光さん…何を言ってるんですか??」
響さんは光さんの冗談を真に受けていた。
「この度はおめでとうございます…」
「初めまして…本日はピアノの演奏よろしくお願いします。響さん」
「いえいえ・・・ピアノ演奏が私のお仕事ですから…それに…お腹の子の胎教にもなるし…本日は貴方と平沢さんの為にピアノを演奏させていただきます」
響さんが私と侑吾さんの披露宴の余興でピアノ演奏をしてくれる。
「此奴…響がピアノを弾くとめちゃくちゃ動くんだよな・・・」
槇村先生は妊娠七か月目に入る響さんの膨らんだお腹を摩った。
「…体のラインにそったドレスは無理になって来たわね…」
「後三ヵ月の我慢だ…」
「でも…もっと大きくなってくるんでしょ?」
「そりゃ…まぁー…赤ちゃんが大きくなるからな…」
「・・・」
自分が妊娠した姿を想像するけど…未だキスだけの関係の私たち。
キスは極めたけど…その次の段階には至っていない。
今夜こそは…上手くいきたい!!
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