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「香澄、大丈夫か?」
「わ、私は大丈夫です…でも…侑吾さんが…」
侑吾さんの白のタキシードが所々墨汁で黒く染まっていた。
「俺は大丈夫だ…お前のドレスは?」
介添え人の人たちが慌てて、私のウエディングドレスが汚れてないか確認していた。
「挙式の時間は延期だな…」
「侑吾さん…」
「…こんな子供じみた真似をしやがって…彼女は挙式も披露宴も出禁だ」
「で、でも…」
「俺たちの挙式披露宴に水を差したんだ。当然だ!」
侑吾さんは本気で怒っていた。
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