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俺は笠原さんとお婆様に責められ、いたたまれなくなり、席を外した。
お手洗いに行き、洗面所の鏡を覗いて、自分の顔を見た。
俺の顔は酒で赤くなっていた。
酔いを覚まそうと顔を少し洗った。
父さんはお婆様が認知症を発症していると言っていたが、俺が見る限り、そんな症状や言動は全くなかった。
「!?」
「止めてください…」
酔った笠原さんが香澄に絡んでいた。
「…侑吾君に毎晩、抱かれているんだろ?侑吾君が下手だから、赤ちゃんができないんだ。わしが教えてあげるよ…」
「いえ…結構です…」
一緒に飲みに行った際、飲み屋の女性を口説いるのは何度か目撃していた。まさか…俺の妻を口説くなんて…
「笠原さん!!」
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