二十三回忌の波紋~侑吾side~

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「ゆ、侑吾さん・・・」 香澄は涙目で俺の元に来て、背中に隠れた。 「香澄ちゃん…逃げないでよ…」 笠原さんの目には俺が眼中になかった。 千鳥足で俺に向かって来た。 俺は咄嗟に彼の体を押した。その勢いで彼はそのまま後頭部を柱にぶつけ、その場に倒れ込んだ。 「!!?」 笠原さんの後頭部から血が出ていた。 「か、笠原さん!!?」 笠原さん自身も自分の手についた真っ赤な血を見て、驚いていた。 ________ _____ ___
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