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「ゆ、侑吾さん・・・」
香澄は涙目で俺の元に来て、背中に隠れた。
「香澄ちゃん…逃げないでよ…」
笠原さんの目には俺が眼中になかった。
千鳥足で俺に向かって来た。
俺は咄嗟に彼の体を押した。その勢いで彼はそのまま後頭部を柱にぶつけ、その場に倒れ込んだ。
「!!?」
笠原さんの後頭部から血が出ていた。
「か、笠原さん!!?」
笠原さん自身も自分の手についた真っ赤な血を見て、驚いていた。
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