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「・・・平沢家の当主として…侑吾の妻として貴方を受け入れるわけにはいきません…」
「タミ様!?」
タミ様はローテーブルの上に離婚届の用紙を置いた。
「侑吾の息子はいずれ…平沢家の当主を継ぐ者。そんな難病のひ孫など…要りませんし、認めません…」
「・・・私は…」
「それに…貴方と結婚して、侑吾は変わりました…私の言う事など全く訊かない…昔は私に従順で良い子だったのに…」
タミ様は瞳に涙を潤ませ、持っていたハンカチで拭いた。
「話はそれだけです…香澄さん…」
「!!?」
タミ様は涙を拭きながら応接室を出て行った。
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