私の秘密

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「…あらあら・・・可哀想な…香澄」 「お母様の切り札…最高よ」 「お継母さん…私にお兄様が居たのは事実ですか?」 「事実よ…信二さんも貴方のお兄さんの誠君の誕生を喜んでいたわ…でも…その後…国が指定している難病だと分かった。でも、姉さんも私もある特定の遺伝病の保因者を産む家系だとは知らなかった…誠君の担当医に勧められ、遺伝子検査をして分かったの…既に貴方を身ごもっていた姉さんはショック受けていたけどね…」 「お兄様と私は…」 「年子よ…でも、貴方が誕生した後…二歳の誕生日を迎える前に亡くなってしまった…」 「・・・」 「貴方は遺伝病を発病しなかったけど…貴方は保因者と言われ…将来的に貴方が男児を産めば…50パーセントの確率で遺伝病を発病し、女児を産めば…50パーセントの確率で遺伝病の保因者となる…どちらにしても…平沢家は貴方を嫁として認めない…侑吾さんの幸せを願うなら…香澄貴方は離婚すべきよ」
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