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IOSTを無事に終え、社長室に呼び出された。
「香澄、お前は平沢副社長と結婚しろっ」
「えっ!?」
私は思わず声が出てしまった。
「真澄の方が適役だと思ったが…先方の望んだ相手はお前だった」
「いえ、私は…」
「平沢商事と我が社は社会貢献やリサイクル運動を掲げ、平沢商事の海洋プラスチックのゴミをリサイクルした原材料で文具類の開発販売を受注する事が決定した。わしは平沢家とビジネスパートナーとして公私を共にしたい」
「お父様…」
「この結婚は政略前提だ。平沢家は旧華族の名家の花京院の血筋を偉く気に入っている。わしも平沢商事の傘下入り、会社を大きくしたい」
「でも・・・真澄は…」
「真澄の事は放っておけばいい。お前は副社長との結婚を機に退職しなさい。いいなっ。香澄」
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