746人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は悪い事したと思っていません。悪いのは香澄です!!」
真澄は私に全ての罪を擦り付ける。そうやって、幼い時から私を嵌め、父や継母に叱らせるのが彼女の手だった。
でも、今回は通用しなかった。
「まだ、言うか!?」
父はもう一発叩くような勢いで手を挙げた。
「止めてください…お父様」
「そうです。社長」
近くで見ていた秘書の片桐さんと私で止めに入った。
「どうして私が叩かれなきゃいけないのよ!!香澄全部、貴方のせいよ!!」
真澄は怒りの矛先を私に向ける。
「あんたなんて…母親と一緒に死んでいたら、良かったのよ!!」
真澄は父に叩かれ赤くなった頬を押えながら暴言を吐き捨てて出て行った。
「真澄!?」
「追うなっ!!香澄」
「でも・・・お父様…」
最初のコメントを投稿しよう!