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真澄は暫くの間、父から自宅待機が命じられた。
その翌日。
仕事で平沢副社長が来社した。
彼と久しぶりに顔を合わせる。
「真澄さんを傷つけてしまった事は事実です。申し訳ありません」
「いや、このわしが甘やかして育てたばかりに…これは全てわしの責任だ。平沢副社長。こちらこそすまない」
互いに謝罪し合い、コーヒーを喉に通した。
花京院家の血筋を望む平沢家。
会社をより大きくしたい花京院家。
互いの家同士の思惑が私と平沢副社長を結びつけた。
「今度再び席を設け、これからの事を話合わないとな」
「はい…」
「花京院社長…お嬢様を少しだけお借りしても構いませんか?」
「構わないぞ。二人は結婚するんだ。色々と二人で話し合う事もあるだろ?わしに遠慮するな」
「では、遠慮なくお借りします」
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