ディナーデート~侑吾side~

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『平沢商事』本社。 俺は『海外事業部』部長・桑原成介(クワハラセイスケ)と仕事の打ち合わせをしていた。 仕事の話を終え、二人で奥中の淹れたコーヒーを飲みひと息ついた。 桑原家は祖母方の一族で衣笠家と同様…社内では御三家とされている。 成介は俺よりも二歳年上の三十五歳。 俺と親戚とは思えないぐらい、女性関係は派手で、遊び回っていた。 「侑吾お前、大丈夫か?」 「何が?」 「結婚するんだろ?花京院家の令嬢と…」 「あぁ」 「妹の方じゃなく姉ちゃんの方だよな…」 「お前、真澄さんの事知ってるのか?」 「知ってるも何も…彼女は『プラチナ』の常連だ」 「まさかお前…彼女と…」 「俺に『LINE』でお前の長文の悪口送信して来たぞ…」 「すまない」 「ふん、直ぐにブロックしてやったが…アイツヤバいな…」 「成介もそう思うか…」 「えーと香澄だっけ?ちゃんと護ってやれよ」 「あぁ、分かってる」
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