未遂のファーストキス

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私は思わず笑ってしまった。 「・・・冗談だ…そんなに笑うなよ…香澄」 「だって…」 侑吾さんにそう言われても、私の笑いは止まらなかった。 私たちがその場に佇んでいると茂みの中から一組の若いカップルが出て来た。 「行こうか…香澄」 侑吾さんが私の手を握り、その場から逃げた。 「此処まで来ればいいか・・・」 侑吾さんが足を止めると私も足を止めた。 茂みの中に居たのはクマじゃなく、若いカップルだった。 女性の着衣の乱れが気になった。 二人は茂みの中で・・・ 私には想像できない世界だ・・・ 私は顔を真っ赤にした。
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