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「・・・」
私は目を瞑り、キスを待つ。
「！！？」
唇を重ねるよりも先に二人の鼻が当たった。
思わず目を開けて、彼の顔を見た。
彼は恥ずかしそうな表情を浮かべていた。
「侑吾…さん？」
「・・・すまない…」
「！？」
「実は…人間の女性とキスした事がないんだ…」
ーーー！！！！？
「でも…ファーストキスは経験している…病気で亡くなって今は居ないけど…相手は飼い犬のポールだ…」
私は笑ってはいけないと思いながらも笑ってしまった。
「・・・結婚すれば…全部バレるから今ここで言うが…俺は学生時代は勉強、社会出てからは仕事ばかりしていた…歳ばかり重ねてしまって…交際歴も女性経験もゼロだ」
「・・・」
彼にはリードして貰えない・・・!?
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