彼の親友は産婦人科医

2/6
前へ
/150ページ
次へ
まさか…侑吾さんが童貞だったなんて…思いもしなかった。 そして、水曜日。 東京湾の人工島・東京ベイランドの海沿いにある『ドラゴンホテル東京ベイ』で侑吾さんの高校時代の親友と顔を合わせた。 「光…紹介する…俺の婚約者の花京院香澄さんだ」 「初めまして…花京院香澄です」 「・・・俺は『東亜医科大付属病院』産婦人科医・槇村光です」 侑吾さんと同じように卒なくスーツを着こなす槇村光さん。 医者だと言わなければ…どこかの大手企業のエリート社員にしか見えなかった。 「お前はビジネスサイボーグだから…一生独身だと思っていたぞ」 「・・・光お前まで…俺をサイボーグにするのか?」 「違うのか?」 「・・・俺は血の通った人間だ…」
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

768人が本棚に入れています
本棚に追加