彼の親友は産婦人科医

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冗談を交えながら、侑吾さんは槇村さんと楽しそうにお話をした。 「学会後の食事会とかなかったのか?」 「あったけど…俺はキャンセルした…」 「医者同士の情報交換とか…」 「情報交換?交換と言うよりも…訊かれる方が多いかな・・・」 「東亜の医療レベルは日本一だからな…」 「仕事の話よりも…俺は侑吾と花京院さんの馴れ初めが訊きたいな…」 槇村さんは興味津々に私を見る。 「・・・光…香澄をジッと見るな…お前には美人の奥さんが居るだろ?」 「槇村さんはご結婚されてるんですか?」 「まぁね…」 槇村さんは私に携帯の中に保存された奥さんの写真を見せてくれた。 「妻の響(ヒビキ)だ」 「子供はまだなのか?」 「あぁ~」
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