彼の親友は産婦人科医

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奥さんの響さんにはどこか見覚えがあった。 「奥さんの顔…どこかで見た事あるような…」 「光の奥さんの響さんはプロのピアニストなんだ」 「あ・・・東雲響さん…」 「君もピアノ弾くの?」 「え、あ・・・私は…弾けませんけど…」 真澄がピアノを習っていた影響で、何度か東雲響さんのピアノリサイタルに足を運んだ事があった。 「東雲響さんは高校時代からプロのピアニストとして活躍されてましたよね…」 「・・・俺は知らない…高校と時から響はピアノを弾いていたのか…お互いの仕事には全くノータッチだから知らなかった」 「そうだったのか・・・」 「俺が二人の子供を取り上げるかもしれないな…」 互いに顔を合わせ赤くなった。 ―――俺たちの子供って・・・ キスも上手くできない俺にとっては夢のまた夢の話だ…
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