オトナの保健体育!?~侑吾side~

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「・・・初めてキスしようと顔を近づけたんだけど…」 「!!?お前…俺と同い年でキスもしてないのか?」 光は俺のキス未体験には目を見開き、驚いた。 「三十二歳でキスもした事ない童貞か…侑吾お前は天然記念物だな」 「奥中から訊いてないのか?」 「キスも未体験とは訊いてないぞ…」 奥中のヤツ…キスの件は光に話していなかったようだ。 俺は自分から墓穴を掘ってしまった。 「キス失敗したのか?」 「唇よりも先にお互いの鼻が当たってしまった…」 「・・・それは角度の問題だな…」 「角度?」 「・・・顔を真っすぐに近づけたら、先に鼻が衝突してしまう…だから…お前の方が少し顔を傾けて、顔を近づけるといい…あ…彼女の顎を指で摘まむか‥頬に手を添えてやるとキスしやすいぞ」 「そうか…俺の手とか指で香澄の顔を固定すればいいのか…顔はどれぐらい傾けたらいい?360度か?」 「どこまで傾ける気だ?45度だ」 「45度…」 俺はメモした。 「いや60度かな?」 「どっちだ!!?光」
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