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「村上さんには色々とお世話になった…改めて礼を言うよ…ありがとう」
村上さんの支えがなければ、お婆様の厳しい教育には耐えられなかった。
幼い俺にとって村上さんは心の拠り所になっていた。
「いえ…私は自身の仕事を全うしただけです」
「失礼しました…」
と香澄がお婆様に一礼して、応接間から出て来た。
「香澄…」
俺は慌てて彼女に駆け寄る。
「お婆様と何を話した?」
「それは侑吾さんには内密にと事なので…私の口からは言えません」
「・・・分かった…じゃ俺が訊いてくる」
「!!?」
俺は応接間に入って行った。
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