初めての反故~侑吾side~

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******* 俺たちは夕食を断り、早々に帰った。 「帰って良かったんですか?」 「あぁ~香澄は何も心配するな…お婆様の言っていた同居の話は無しだ…俺がキチンと話を付けた…」 「でも、それでは私が平沢家の嫁として…平沢家のしきたりを学べません」 「平沢家のしきたりなんて…表向きだ…お婆様は香澄をいびりたいだけだ」 「・・・」 香澄は黙り込んでしまった。 「・・・今から…君を結婚後の新居に案内する…」 「えっ?」 「今、俺が一人で暮らしている麻布のマンションだけどな…」 「侑吾さんの部屋ですか…」 「・・・俺の部屋は二十階で…東京の夜景が綺麗に見えるぞ…」 「へぇー…見てみたいです」 「そっか…」
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