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彼に誘われるまま部屋に入ったが、ある程度の覚悟は決めていた。
私たちは結婚する。
結婚する以上は夫婦の営みは不可欠。
平沢家の跡取りを産むのは私の務め。
「・・・恥ずかしいですが…私…侑吾さんに触れて欲しいと思ってます」
私は顔を赤くしながら自分の気持ちを侑吾さんに伝える。
「香澄…!?」
侑吾さんは慌てふためく。
感情のない仕事するだけの『ビジネスサイボーグ』彼は何処にもいない。
「・・・男として情けないな…令嬢の君に気を遣わせて…」
「いえ…」
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