第二章

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正樹は、ヒロから吐き出された物を半分飲み込み、もう半分は自分の手に垂らしていく。その様をみて、エロっとヒロが言った。 正樹は、それを潤滑剤の変わりにして、ヒロの窄みにゆっくり指を入れていく。ヒロにもう一度、深い口付けをしながら、片方の指は胸の尖りを刺激し、もう片方はヒロの中を広げていく。 「んっ、はぁ、んっ」 ヒロは堪らず、喘ぐ声を出してしまう。 正樹もその様子に、自身の昂りが更に膨らんでいく。 ヒロの中が十分広がって、正樹は自身の昂りをゆっくりと中に挿入する。 「はっ、んっ」 ヒロの中があまりにも熱くて、そして離したくないと言わんばかりの締まり具合に、すぐに果ててしまいそうになる。 それをなんとか耐えて、抽挿しながら奥に進んでいく。 正樹は、ヒロの顔を見る。 ヒロは、頬を赤く染め、今にも泣き出しそうに顔を歪ませていた。 その表情に、光希が重なる。 あの日、光希を抱いた時、ヒロのような表情をしていた。好きが溢れ出るのを抑えたいけど、抑えられない、その苦しみを解き放ちたいと、光希が好きと言葉に出す前にキスをして、そのまま胸に無理やりしまい込ませた。 その時と重なり、ヒロが言葉を発しようとするのを遮るかのように深く激しく口付けをした。 それが更に締めつけにつながり、呆気なく正樹はヒロの中で果ててしまった。 お互い肩で息をして、正樹はヒロに身体を重ねる。 すると、ヒロが正樹の身体を反転させ、ヒロは正樹をベッドに押し込む。そして、仰向けになった正樹の上に跨り、正樹の欲望が醒めない昂りを握りしめ、自身の中に挿入していく。そして全てを飲み込んだ後、正樹の手のひらをヒロの口まで運ぶと、1本づつ指をねっとりしゃぶっていく。それと同時に、腰をくねらせながら、お互いが感じる所を探り当て、刺激を強くする。 「やばい、きもちい、、、こんなのはじめて」 ヒロは、目をトロンとさせながら更に腰を動かす。 その表情が堪らず、正樹は起き上がり座位の状態でヒロを下から突き上げていく。より深いつながりと、一番強い刺激の繰り返しで、身体中に電流が走り、ヒロは思わず正樹の背中に腕を回し、背中に爪をたてる。 いよいよ、最後の高みに上り詰めた時、腰がくだける程の痛みを感じるも、快感が下半身を襲い、一緒に欲望を解き放った。 正樹は、余りの快感で、意識を失うように眠りについたのだった。
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