第一章

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××年7月8日 あれから、正樹と話ができていない。 俺を避けているようだった。 俺の思い込みだったのかな、、、お互い好きだと言うの ××年7月12日 嵐のような1日だった。 実際、悪天候でもあった。 正樹が、あまりにも俺から逃げるから、、、。 ホームルームが終わってすぐ、正樹の手を掴んで屋上まで引っ張って行った。 俺はなんで避けるのか問い質した。セックスした事も本当はいやだったのかと。 でも、違うって。 俺は好きだと、初めて正樹に言えた。正樹は真っ赤な顔してでも、顔を歪めた。そんな表情見たくなくて、キスした。深い深いキスをした。正樹からも俺の事が好きだと言う気持ちが身体中から溢れていた。 でも、突き放された。 泣きながら、男同士だからダメだと。 俺は、もう泣くことしか出来なくて、でも大好きな正樹の為なら、、、それを受け入れようと思った。 本当に不毛な恋だった。 でも、最初で最後に、俺を誰よりも愛しているって。最上級の想いを伝えてくれた。 それだけで、俺は嬉しかった。 でも、、、これから親友に戻ったとして、正樹の隣には俺以外の女の子が、、、。想像するだけで、泣けてくる。 親友に戻ろうって言ったけど、あれは俺の見栄。戻れる訳ないじゃん。 そばにいるだけで辛い。辛いのに好きを辞めれない。 サヨナラ○○○○○○○ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー その後は、涙で滲んだのだろう読むことができなかった。 正樹はただ、肩を震わせ、涙が溢れ出るのを抑えきれなかった。 自分の保身の為に、光希をこれ程までに傷つけ、自殺に追い込んだ。 ごめんの一言では到底許されない。 正樹には重い、一生抱えていかねばならない十字架だ。 ずっと永遠に。
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