第二章

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ブーーッ ブーーッ ベッドサイドに置いてある正樹の携帯のバイブレーションが何度も振動する。 一番近くにいたヒロがその振動に気づき、身体を起こす。そして、正樹の携帯を取り画面を見る。 アラームを設定して、でも音を消していたからバイブが何度も振動していたようだ。 「正樹、正樹、起きて。仕事あるんじゃないの?」 正樹は、ヒロに背を向けて眠っていて、起きる気配がない。 ヒロは何度も正樹の身体を揺すって起こそうとするも、ただ、ん〜っと気だるい返事をするだけだ。 「めっちゃ可愛いんだけど」 ヒロはイタズラ心が働く。 後ろから正樹を抱きしめながら、耳元で囁く。 「起きて、正樹」 そう囁き、耳殼をなぞる様舐めて、ザワザワっと音が響くように攻めていく。そして、数時間前にお互いの熱を高めて溶けるようなセックスをした時に、正樹の弱い所を全て頭に入れていた。 そのまま何度も耳元で囁き愛撫しながら、正樹の胸を手でまさぐる。そして、胸の突起を親指と人差し指で摘んでコリコリと刺激する。 すると、正樹はその刺激に反応するように、感嘆な甘い声が出る。 ヒロはもっと面白くなってきたのと、数時間前のあの情熱が湧き上がってくるのを感じてもっと正樹をと思った時だった。 ガバッと正樹は身体を起き上がらせた。 正樹は、甘い刺激から少しづつ強まっていく刺激と耳元で囁く声で目が覚めた。 一体これは? 自分は素っ裸のままで、ベッドに?何が、、、あ、昨日ヒロと、、、少しづつ記憶が戻ってきた時だった。 「正樹〜仕事じゃないの〜?携帯のバイブずっと鳴ってますよ〜」 ふと正樹は、横を向くと、ヒロが正樹の携帯を持ちヒラヒラと振っていた。ヒロは裸で半身起こしていた為に、シーツから際どく下半身が見えそうになっていた。 思わず見ていると、それに気づいたヒロはえっちと言いながらシーツを捲ろうとした。 正樹は、はっとなり、ヒロから携帯を奪い返す。 携帯で確認すると、時刻は7時50分。 いつもより、30分以上の寝坊だ。 やばいと思い、ベッドから降りると、下半身に違和感を感じ見下ろす。すると、いつも以上に自身のものが勃ちあがっている。えー!!何故に!?と驚いていると、ヒロがクスクス笑いながら、正樹の後ろからもたれ掛かってきた。 「だって、正樹が起きないからさぁ。ちょっとえっちな刺激したら起きるかなぁと思ってイタズラしちゃった」 「勘弁してよ〜これから仕事なんだから。しかも寝坊したし」 「抜いてあげようか?それで仕事行くの辛くない?」 正樹は、確かに、、、辛い、、、。 そんな思考している事を察知したヒロは、正樹に一瞬深い口付けをした。 「1分でいかしてあげる」 そう正樹に言って、しゃがみこみ、正樹のそれをヒロの口内の奥まで飲み込まれる。それだけでも果てそうなのに、搾り取るように正樹のそれを吸い込みながら、舌を裏筋や先を舐め上げていく。ヒロは舌ピアスをあけているようで、そのピアスが正樹のより感じる部分を刺激していく。 「んっ、やばっ、、、きもちいい」 正樹は眉間に皺を寄せながら、その強い快感を更に感じたくなる。無意識にヒロの頭を押さえて、思わず腰を一緒に前後に動かしていた。 ふと、正樹はヒロを見下ろす。 ヒロは苦しそうにしているものの、全部飲み込んであげると言いたげな、とてもエロい表情をしていた。 その表情を見た瞬間、ヒロの口内で果ててしまった。 正樹は、快感に浸りながら、でも時計を見てみる。 「ジャスト1分」 ヒロは正樹の吐き出したものを飲み込み、立ち上がりニッコリ笑う。
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