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××年8月5日
あのキスした日から何事も無かったように過ごしている。
明日から部活のインターハイが始まる。1年生でただ1人俺はレギュラー入りした。正樹は自分の事のように喜んでくれ、応援にいくと言ってくれた。
嬉しい。優勝したら何でも願いを叶えてやると言ってくれた。
俺と恋人になって?、、、、なんて言えるわけない。
××年8月9日
インターハイ地区予選優勝した。全国大会が待っている。
正樹は約束だからと、願いを叶えてくれると言った。
本当は、俺と恋人になってほしいけど、でも、デートならいいかな。最近できた、水族館に一緒に行きたいって言ったらOKしてくれた。嬉しい。正樹にとっては、ただの友達との遊びでも、俺にとってはデートだ。
明日が待ち遠しい。
××年8月10日
正樹と水族館デートした。
そう、俺にはデートだった。
でも、「1年生でレギュラー入りして、しかも大会であんなに活躍して優勝だなんて、親友として誇りに思うよ!」
親友、、、その言葉を聞いただけで、幸せだった心がポキンと折れた。
こんなに好きなのに、親友、、、
本当に不毛な恋だ
××年8月12日
インターハイ全国大会 優勝した。
15年振りの快挙だそうだ。先輩達も仲間も泣いて喜んだ。俺も泣いた。でも、俺の涙は違う涙。
××年12月4日
この学校は本当にテスト、テスト、テスト嫌になってくる。でも、勉強と部活で余計な事を考えなくて済むから助かる。
相変わらず、正樹とは親友だ。
好き、、、。
××年1月1日
正樹と一緒に初詣に行った。
近所の寺はいつもは、人が少ないのにこの日に限っては溢れかえる程の人、人、人。
そのお陰で、俺は正樹と手を握れた。
「迷子になりそうだから」と言って誰にも見られないように手を繋ぐと、正樹は子供か?と呆れられたけど、でもそのまま繋いだままでいてくれた。
幸せだ。ギュッ、ギュッと握った。「好き」の意味で。
そしたら、正樹も同じように、ギュッ、ギュッと握ってくれて、俺に笑ってくれた。
正樹も俺の事好きなの?
、、、いや、きっと違う。
切ないなぁ。
××年4月1日
高校2年生になった。今年は、別々のクラスになってしまった。ずっと一緒が良かったけど、仕方ない。
××年6月8日
最近、ある人と仲良くなった。
見た目と中身のギャップにまぢうけた。
でも、初めて俺の気持ちを聞いてくれて、親身になってくれた。これから何でも相談に乗ると。嬉しかった。
(誰と仲良くなったんだ?)正樹は疑問に思いながら読み進めていく。
××年8月3日
久しぶりに正樹の家に遊びに行った。
相変わらず、几帳面に整った部屋だ。
ゲームして、漫画読んで、テレビ見てダラダラ過ごしていた。また、正樹が無防備にベッドで眠り始めた。
俺は、正樹の頭を軽く撫でながら、整った顔を指で謎るった。そして、親指で唇をなぞり、キスしようと顔を近づけた。 キス出来なかった。今日は理性を保てた。
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