第一章

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××年5月30日 今日も昼休み二人で昼食を取り、2人並んで話していた。ここ最近、正樹との距離が縮まっている。肩もピッタリ合わせて、お互いの手は絡ませて繋いでいる。 正樹はやっぱり少し恥ずかしそうだが、平静を保ちながら話をする。そんな姿が可愛くて好き。 ねぇ、俺の事どう思ってるんだ? ××年6月13日 梅雨に入り、毎日雨ばかり降っている。まじダルい。学校休んでしまおうかと思うけど、正樹に会いたいから今日も学校に行った。 雨で屋上が使えないから、正樹は教室でと言ったが、俺は正樹と二人きりの時間が欲しかった。 だから、二人きりになれる場所を見つけ出し、そこで一緒に過ごそうと提案すると、すんなり了承してくれた。 嬉しい。 ××年7月4日 最近、昼休み、だけじゃなく、放課後や時間がある時に俺達だけの秘密の場所で二人きりで過ごす事が増えた。 二人並んで何気ない会話をしながら、肩をピタリと合わせながら手を繋ぐ。手を絡ませて、2回ギュッ、ギュッと握る。好きの意味。正樹も同じように2回ギュッ、ギュッと握る。最初は意味が分からなかったみたいだけど、今は分かってるみたい。だって、顔が更に赤くなるから。分かりやすい。ねぇそんな反応して、俺勘違いしちゃうよ? ××年7月5日 正樹とキスした。 俺は正樹に膝枕して貰い、ずっと正樹を見上げて、見惚れていた。 正樹も俺を見下ろしながら、ただ優しく笑いながら頭を撫でてくれた。 そしたら、正樹の方から俺にキスしてくれた。 初めは軽く合わせるだけのキス。 でもそれだけじゃ止まるわけないじゃん。ずっと好きな奴とキスしてるんだから。それに正樹からってそういう意味だよな。 俺は身体を起こして、正樹を強く抱き締めながら深くキスした。正樹もそれを受け入れてくれた。身体中、熱が湧き上がって、正樹が好きすぎて、その熱が溢れてしまいそうだった。 夢中だった、そのまま正樹とセックスした。 正樹のものを感じたかった。正樹のが俺の中に入った瞬間、肉が引きちぎられそうな痛みはあったものの、それ以上に、好きが溢れてその胸の痛みの方が強かった。 好きって言おうとしたら、正樹は言わせまいとキスしてきた。なんで?俺達こんな事してるのに、正樹も俺の事が好きだって身体中から溢れているのに。。。なんで その後は、呆気なかった。 正樹は何事も無かったように、、、。 涙が溢れて、止まらなかった。この日記書いている今も、、。好きがこんなに辛いなんて。いっそ嫌いになれたらいいのに。辛い、、、辛い、、、明日からも普通にしなきゃならないなんて、、、辛い
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