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段々、木々が紅葉してきましたね。あなたが葉と葉の間にも目を配るところは、昔のままですよ。
いつの間にか子供たちも巣立って行き、私たちも年をとりました。あら、私の頭に頬擦りしてくれるのですか。ほら、また人が見ていますよ。でも、あなたは昔から、私の黒い毛が好きでしたよね。私の毛質はまだまだ黒光りするくらい艶があるのです。ちょっと自慢なんです。でも、あなたの毛は、段々と疲れているように見えますよ。老化には敵いませんね。え? そんなことないですって?
さあ、そろそろ昼休みが終わります。遠くでゴミを収集する車が動いていますね。ビンや缶がぶつかり合って鳴り響く音もします。他のゴミの日の音は、あんなにスムーズな音がするのに、今日はあそこを通りたくありませんね。え? まだまだ余裕で通れるのですか? 強いですね。いいんですよ、言ってくだされば一緒に通りますよ。あら、そんな顔しないでください。ふふふ。
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