⒈ 白緑の吐息

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充哉に睨まれながら、京はしばらくフリーズしていた。 「来る前には連絡してって言ってるのに…」 充哉の胸の中でボソボソと圭は言った。 圭の頭をよしよしと撫でながら「うん」と優しく返事する。 京には今にも殺しにかかりそうなくらいの目で睨んでいるが、圭に対してはとろとろに甘い声で返している。 「…LINEしたんですけど、既読確認せずに来ましたすみませんでした帰りますお邪魔しました!」 買ってきたものをキッチンにおいて、電光石火の速さで京は帰っていった。 「…見られた。…恥ずかしい。」 充哉に抱き締められ抱きついたままで、圭はボソボソと言う。 「うん。おっぱい触られながらベロチューしてたからね。」 わざと言葉にするなと、軽く鎖骨に頭突きする。 「服脱がされる前でよかったね。」 行けるとこまで行ってやろうと思っていたので、あながち冗談ではない。 身体を放しチュッとリップ音を立てて口づけを落とし、キッチンに向かい京の置いていった食材を確認する。 「あ~ぁ、卵割れちゃてるよ。」 時計を見ると、もうすぐランチタイム――――― 「だし巻きがいい?オムレツ?」 常温に戻りかけの元アイスコーヒーを飲みながら「う~ん」と考え 「トロトロ卵のオムライス」 「今からごはん炊けって?!」 わがままだな~ かわいいんだから~ 「ごはん炊けるまでおっぱい触らせてくれるならいいよ。」 .
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