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無理して笑う君
公園のブランコに座りながら足元の砂を足で自分の中心に集めている君の姿を見つけた。
卒業してから二年ぶりの再会で、その間に俺は家を出て一人暮らしを始めていた。
「大我!」
名前を呼ぶと、泣いていたはずの顔を上げて無理に笑って手を振っている君。
「湊斗、久しぶり」
「大我……何で笑ってんの?」
俺の前では無理しなくていい。
泣きたいなら泣けばいい。
取り繕う必要なんてこれっぽっちもいらないのに、君はそれでも笑うんだ。
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