この想いを伝えられたら……

1/1
前へ
/20ページ
次へ

この想いを伝えられたら……

 泣き疲れて眠った君の顔を見つめながら、そっと頬に触れてみる。    その温もりが指先から全身に伝わって、愛しい気持ちが体の奥から溢れ出してくる。    どれだけ想ってもこの恋が叶うことはないと分かっているのに、諦められずに目の前の君を想うことを止められない。    もう、他の誰かを好きになるのなんて止めて、俺にすればいいのに……    そう願っても、言葉にすることは出来なくて――  こうして、寝ている君の頬に触れるのが精一杯なんだ。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加