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もう離さない
泣き腫らした目は自分ではない他の誰かのために流したものだとわかっているのに、それでもその涙を拭いたいと思ってしまう。
少しでも君の気持ちが安らぐなら、この腕の中でずっと抱きしめていたいと思ってしまう。
もう苦しまなくていいんだよ。
俺はいつだってここにいる。
君のそばにいるから……。
もう一度、その頬に触れて君の温もりを確かめれば、やっぱり離れられないんだと確信する。
だから決めた。
もう、君を離さないと……。
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