6人が本棚に入れています
本棚に追加
好き
「自分の気持ちを隠そうと必死だった……」
今にも泣きそうなほど真っ赤になっている目で見つめられたまま告げられたのは、今まで一度だって思ったこともない言葉で、磁石のプラス極とマイナス極みたいに引き寄せられるように近づくと、俺はそのまま君の体を包み込む。
「俺だって……ずっと好きだった……」
初めて自分の気持ちを声にした。
今まで何があっても胸の奥にしまいこんでいた想いを言葉にした。
「好き？」
「うん……好き」
最初のコメントを投稿しよう！