寝顔

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寝顔

 目覚めない君の頬に、そっと唇を当てる。  こんなにも溢れ出る想いがあるのに、本当の気持ちを伝えられないのは、この関係を壊したくないから。  安心して眠っている君の寝顔を、一番近くで見ていたいから。  いつまでも変わらないその笑顔を見続けていたいから。  もしいつかこの想いを伝えたら、壊れてしまうのだろうか?  失いたくない――  そう思うのは、隣で眠る君に確かなものがあるから。  ねえ、早く気づいてよ。  この溢れ出る想いに――
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