pure恋

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pure恋

 お互いの気持ちを誤魔化すために俺たちは別々の形で距離を取ろうとしていたのに、一度本心を口にしてしまえば嘘みたいに離れるのが名残惜しくて仕方なくなる。    一分、一秒でも長く一緒にいたくて、触れる指先を確かめ合うように手を握る。    人の温もりがこれほど穏やかな気持ちにさせてくれるんだということを知った。  ただ愛しい人が傍にいるだけで、幸せだと思えるんだということを知った。  恋をするのは苦しいけど、愛おしいんだ……
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