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目覚めた君は
ふいに君が目を覚ました時、その瞳に映し出すのは他の誰でもない、すぐ隣にいるこの俺で……まだ寝惚けたまま誰かを探す君を見つめながら、視界の中に俺を捉えた時のふにゃりと目尻を下げた姿に思わず笑みが溢れる。
「湊斗……おはよ」
「大我、おはよ」
眠そうに目を擦り、大きく欠伸をして、腕を天に仰ぎ伸びをすると、むにゃむにゃと口を動かしている。
そんな君を見ていると、このまま時間が止まってしまえばいいのに……と思う。
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