3人が本棚に入れています
本棚に追加
No.・・01 介護職内定でも、不安と不信の動揺
今や、介護職は、人手不足。人と接し、人のためになりたいという思いを抱き、やっとの思いで、「ディーサービス」の仕事に就いた。
しかし、そこは、ありえない。実態を今すぐに通報したくなる事業者だった。
「ヒューマン・スマイル」・人と人のつながりで笑顔を・という、文字は送迎バスに、書かれている。
そう、「徳平 知明とくひら ちあき」
前職は、食料品スーパーの惣菜"パックに詰め値段はりし、店頭に並べるしごとをしていた。4時間労働で短かったので、もう少し長く働きたかったからである。旦那のうつ病により、長く働くことを余儀なくされ、探していたのである。介護するなら資格がなくても大丈夫で、デイサービスから学びたいと思っていたので、ちょうどいいと思っていたのである。
見学の時、あれ?従業員がいない・・・・・私だけ?
スタッフの紹介もされない、あれ?家族経営?
タイムカードもない・・・・休憩室もない・・・・もちろん、弁当は持参。
どこで食べる????
という疑問が頭の中を混乱させていた。
利用者様のお昼の献立も貼ってない、栄養管理もないの?
テーブルふきん黒ずんでない????換気扇ないの? 勤務シフト表は????
月の行事予定は?一日の流れは?
と、心の中で仰天し、頭の中で困惑プレートが、"やばいやん、この現状"が支配していた。とりあえず働かなきゃ、の思いに、激突しながら、あっさり内定をもらった。
主任「いつから、出勤できますか、こちらは、すぐにでも来てほしいです」
知明「まだ、前職の手続きが終わりませんので、終わり次第になります、確実になりましたら、出勤できる日を、連絡いたします」
デイサービスの建物は、喫茶店を少し改装したもので、空間は圧迫するように感じられ、奥に細長かった。
トイレは1つしかなく、車椅子で、ギリギリ使えるか使えないかの広さだ。
テーブルは3つ6人掛けくらいの大きめのものだが、車椅子利用者では、狭さを感じさせるのだ。
最初のコメントを投稿しよう!