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1人じゃなかったっていうのは大きいと思う。
森宮さんから、パティシエの仕事の面白い所や大変な所を沢山聞けて、勉強になった。
森宮さんは見た目クールな感じがするのに、口を開くと、親しみやすくて彼の話す関西弁は柔らかくて耳に心地よい。
話し上手だから、私の方も聞き入ってしまう。
楽しかった。とても。
ご飯を誰かと一緒に食べて、楽しいと感じたのは本当に久しぶりだった。
食後のコーヒーもいつも飲みなれてるインスタントなのに、特別な味がした。
何を食べるかも大切な事だけれど、誰とどんな風に食事をするのがいかに重要かを今回の事で痛感した。
少し、上向いた気持ちが、今日の早起きと不慣れなヘアアレンジにつながる。
私は不器用だから、ヘアセットにかなりの時間を要したけれど、やっぱり早起きしてみて良かったと思った。
レースのカーテンの向こうから、バイクのエンジンがかかる音が聞こえてきて、一層感じた。
引っ越す事に躊躇いや不安がなかったと言えば嘘になる。
けど、私のお隣さんが森宮さんでよかった。
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